世代的に、ブルースリーは完全に後追いでした。
1972年生まれの自分にとっては
『カンフー映画=ジャッキーチェン』
ブルースリーの映画は、なんだか生々しくて楽しくないーと
思いながら育ちました:)

10代後半になって、格闘技そのものに興味が湧いて
それからブルースリーってスゴイ!!!
と、あれこれ本を買ったりビデオを観たり、でした。

映画人としてのブルースリーは一度忘れた方がいいな、
というのが当時の感想。
御存じない方もいらっしゃるかと思いますが
ブルースリーは本物の武道家。
武道家が映画にも出演していた、という方が正しいかと思います。

またブルースリーの考案した『ジークンドー』
(英語だとジックンドー♪と発音)
どうも格闘ゲームのせいで、サマーソルトキックな拳法と
勘違いされてしまっていたりしますが
全然違います!

ジークンドーは『相手の攻撃を遮る』という意味からきていて
って、自分は別にジークンドーを修行した訳でもなんでもないのですが:)
本では随分勉強したもので。

 

ジークンドーの基本はサウスポースタイル。
利き腕を前に構えます

これは
『闘いは6秒で終わらせるべき。30秒でも長い』
というブルースリーの考えからも解る通り。
とにかく最短距離で、強い方の腕の打撃を繰り出す、
という理論から、サウスポースタイルになっています。

相手の挑戦を受ける事の多かったブルースリーが
『殴ってみろ』と挑発しておき
相手が殴ろうとした瞬間にリードパンチをカウンターで当てて
勝負を終わらせていた、という逸話もあり
『それはズルいんじゃないか?』と疑問に思った事も:)

ただし、このスタイルはそうとう筋力、瞬発力を鍛えないと。
振りかぶるなくほ殆どノーモーションで打ち込む訳ですから
そうそう簡単に出来るものでもないかと思います:)

←画像は相手のリードジャブを前の手でブロックして...


そのまま相手の腕を引き込み、左手で引きつつ
右腕で相手の顔面にバックハンドブロー

ジークンドーの基本的な攻撃パターンの一つです。
このような攻撃パターンが山ほどあり、
相手との間合いによって、色々な技があります。
自分にはなんだかよくわからなかったりもします:)

ブルースリーの闘いの基本は
『積極的なカウンター狙い』だったんだと思います。
相手のほんの少しの動きから、相手の攻撃を察知して
異常な瞬発力でカウンターを取るような。

先手を取って攻撃するケースでは
リードジャブでの目突き(ビルジー)で相手の動きを止めて追撃したり
金的蹴りも重要視していたそうです。

ジークンドーは競技でもなんでもなく
あくまで実戦護身術、汚いもヘッタくれもありません:)
ブルースリーは『武器を使うなら、銃を選ぶ』と言い残しているくらいです:)

なお、目突き、金的はジークンドー独自のものではなく
中国拳法では『普通』に扱われています

よく『中国拳法なんて強くない』と言われていますが
競技的なルールの下では中国拳法の真価は発揮されないでしょうし
(UFCですら目潰し金的はNGですもんね:)
(注:随分前、カンフーの選手(?)がホイスに負けましたね:)
本当にスゴイ中国拳法の達人は、
技を見せる事も嫌がるような気がしますから
『強くない』と言い切るのはどうかと思います。

なおブルースリー、詠春拳に足りないモノを追求して
様々な武道のエッセンスを取り入れていったそうですが
その中には他流派の中国拳法も多く含まれていたそうです。

っと:)
ブルースリー師とジークンドー、ちょっと長くなってしまいましたが
かなり大まかな御紹介ですので
詳しくは専門的なサイトを御覧下さいね!:)